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そして、急いで体育館に向かおうと 走り出した時 私はドンっという衝撃を体に感じ、転げた。 どうやら、誰かにぶつかったみたいだ。 急な出来事にビックリしちゃった私。 そして、ぶつかった人に謝ろうと思った時・・・。 そのぶつかった人が 「いってぇなぁ!何するんだよ」と大きな声で私に怒鳴ってきた。 「ごめんなさい。遅刻しそうだったから急いでて・・・」と謝りながら 彼の顔を見ると ん?なんか見た事があるような? 何故だか分からないけど、そんな感じがした。 うっ!!!すごい綺麗な顔だ。 女の子みたいに・・・。 むしろ、私より色気があって女の子に見える・・・くやしい~~! 背も180cmに近いくらい高くて スタイルもよくて 目もパッチリと大きくて。 じっと見てるとその瞳に、吸い込まれそうになっちゃうくらい。 そんな事を思っていると・・・。 その彼が「ったく!これからは、気をつけろよ。じゃあな!」と凄い怖い顔で、私に言ってからスタスタと体育館に入って行った。 なんなのよアイツ・・・。 ちょっとぶつかっただけで、あんなに怒る事ないじゃんか。 そりゃ、ぶつかった私も悪いんだけどさ。 しかし・・・すっごく感じの悪いヤツだった。 そんな事を思ってると 「さ~ら~」と女の子に呼ばれた。 この子は七瀬(ななせ)マリ、私の小学生の頃からの大親友だ。 マリは身長160cmで美人で、スタイルも良くて 頭も良くて、言うならパーフェクトって言葉がピッタリの子なの。 毎回学年5位以内には、必ず入ってるし。 モデルさんみたいに、綺麗だしね。 本当すごいよ・・・マリは。 私はと言うと、身長は150cmしかなく、スタイルがいい訳でもなく、頭も平均よりちょこっと上って感じでなんとも中途半端。 顔は良くもないし悪くもないって感じで、これまた中途半端なんだ。 だから、いつもマリに憧れてるの。 マリみたいに綺麗になりたいなぁって。 うん!決めた!私も綺麗になれるように頑張るぞ~~~。
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