1/1
前へ
/185ページ
次へ

そして男子の番になった。 次は相沢だな。 「相沢拓哉(あいざわたくや)です。よろしくね」と言った。 うっわぁ~~!!すっごく綺麗な男の子だぁ!! そして次々と自己紹介が終わり 先生が、次は岡田の番だぞと言った。 「岡田櫂斗(おかだかいと)だ。みんなよろしくっ!」とアイツは、無愛想な顔と声で言った。 途端、女子達が「岡田君結構かっこよくない?」って声が聞こえてくる。 ん?岡田?え?今何て言った? 岡田櫂斗ってまさか!!だって・・・。 アイツは、アメリカにいるはずじゃ・・・。 何でアイツが此処にいるのよ? そして、恐る恐る櫂斗の方を見ると・・・。 櫂斗は私を見ながら、またまた不適な笑みを浮かべて笑っていた。 コ・イ・ツ・・・もしかして・・・。 最初から、私だと分かっていたんじゃ・・・。 そう思った瞬間、サァーっと顔の血の気が引いていく感じがした。 って言うか、何で櫂斗だって気づかなかったのよ私!! どうりで、見たことあるって感じた訳だ。はぁぁ・・・。 こんなことなら、ちゃんとクラス表みとくんだった。 女子の方しか確認してなかったからなぁ。 アイツこと、岡田櫂斗と私が初めて会ったのは私が幼稚園に通い始めた頃で 私の家の2軒隣りに引越してきたのが きっかけで、仲良くなった。 もちろん、親同士も・・・。 そして、幼稚園も小学校も中学校も、私と同じ所に通うことになって。 その日から、ほぼ毎日櫂斗と一緒に過ごしていた私。 いわゆる、幼なじみってヤツ。 中1の時に、櫂斗のおじさんの仕事の都合(転勤)で櫂斗は、アメリカに行ったの。 それっきり、私は全然櫂斗に会ってなかったしもちろん連絡も取ってなかった。
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加