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・・・あの日の約束を覚えてる?・・・
私は西田咲樹18歳
高校生になってから毎日繰り返し見ている夢がある。
着物を着た10代らしき少年に
「・・・あの日の約束を覚えてる?・・・思い出して○○・・・君と・・・逢いたい」とたった一言問われる夢を毎日・・・。
問われた私はいつも苦しく切ない思いを胸に抱く・・・。
そして目覚めたら私は必ず涙を流している・・・。
彼は一体誰なのだろう?
毎日顔を確認したくても何故か薄いモザイクがかかったようになり、はっきりと顔が見えないのだ・・・。
あなたは一体誰ですか?
私に何を伝えたいの?
あなたは私に何を思い出せと言っているの?
もしかしたら、あなたと私は前世で出会いそして何らかの約束を彼とした。
けれど、その約束は前世では叶えられなかったとか?
その約束を今叶える時なのだと彼は伝えてる・・・?
だとしたら彼もこの時代に産まれてきているよね・・・?
その約束をあなたと一緒に叶えるために・・・私とあなたは出会えるはず・・・。
顔も分からない大切なあなた・・・あなたに早く逢いたい・・・。
「咲樹ってばちゃんと聞いてる?」
この子は私の幼なじみの川島夏奈
可愛くてとても優しい大好きな私の親友
今私は夏奈とカフェにいた。
「ごめん夏奈、考え事してた」
「最近咲樹ぼーっとしてる事増えたよね?何か悩んでるんだったら私に話してよ。どんな事でも聞くからさ」
「うん。ありがとう夏奈。夏奈にはちゃんと聞いて欲しい!今から私の家で話し聞いてもらっていい?」
「うん。喜んで聞くよ」
そして家に着き夏奈を私の部屋に通した。
「夏奈紅茶でいい?」
「うん。アイスミルクティーでよろしく」
「了解!ちょっと待っててね」
「夏奈お待たせ~」
「ありがとう。頂きます♪ゴクッ!うん。美味しい。咲樹の部屋来るの久しぶりな感じ」
「そう言えばそうだね。私が夏奈の部屋に通ってるしね。あはは」
「で・・・そろそろ咲樹の悩みを聞かせてくれる?」
「うん。あのね・・・」
そして私は夏奈に毎日繰り返し見ている夢を伝えた。
「へぇー・・・不思議な事ってあるもんなんだね!じゃあ咲樹はその彼を早く見つけないといけないんじゃない?」
「うん。早く逢いたいんだけど顔も名前も分からないんだよね・・・それでどうやって探そうかと悩んでた・・・」
「だよね・・・。でも案外近くにいたりして?毎日夢に見るくらいだから、その彼は咲樹の運命の人決定でしょ!必ず巡り会えるよ。咲樹ファイト♪」
「近くにか・・・いたらいいな・・・夏奈ありがとう♪夏奈の傍にいると、いつも元気出るんだよ。夏奈はそんなパワーを持ってる人だから私いつも助けられてる。気づいてた?」
「そうなの?咲樹ってば嬉しい事言ってくれちゃって照れるじゃんか!って事で早く咲樹の運命の彼に出会えるように夏奈さん毎日祈るからね♪」
「ふふっありがとう夏奈」
夏奈はいつも私が落ち込んでいる時に必ず気づいてくれて、そしてさりげなく励ましてくれる。
そんな夏奈が私は大好き。
いつもありがとね夏奈・・・。
「夏奈は何か悩んでる事とかないの?」
「うーん・・・彼氏が出来ない事かな」
「素敵な彼氏出来るよ。夏奈なら」
「ふふっ♪楽しみにしとく。彼氏出来たら1番に知らせるからね」
「明日の放課後図書館行くけど夏奈は行く?」
「ごめん明日は先約入ってるから無理」と頭を下げて悲しげな瞳をする夏奈
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