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それから3日後・・・。
私達姉妹は父に呼ばれた。
「父上お呼びでしょうか?」
「ああ。咲も是非一緒に滞在してくれと文が来たから行ってくると言い」
「私も行って良いのですか?」
「ああ。咲くれぐれも粗相のないようにな」
「わかりましたわ父上」
本当に私も行っていいのかしら?
少し不安だわ・・・。
そしてあっという間に日は過ぎ暁久様のお屋敷に向かう日になり
私達姉妹は暁久様のお屋敷に向かった。
そしてお屋敷に着いた。
すごく広く立派なお屋敷ね。
「牡丹様、咲様ようこそ。お待ちしていました」
そして部屋に案内され入った。
「牡丹に咲、我が屋敷へようこそ」と暁久様が笑顔で微笑んだ。
「暁久様お久しぶりです。咲まで呼んで頂きありがとうございます」
「いや、二人共自分の家の様にくつろいで良いからな」
「私まで呼んで頂きありがとうございます。あの・・・暁久様お兄様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
「ああ。好きに呼んでくれてかまわないよ咲」
「わかりました。ではお兄様とお呼びしますわ」
「兄か・・・妹とはこんなに可愛いものなのだな」
「ふふっうちの咲は可愛いでしょう?暁久様」
「ああ。こんな可愛い妹が出来て嬉しいよ」
可愛い?私が?暁久様に言われると何故か胸がきゅんとした。
私の顔はきっと赤くなってる事だろう。
「っ!ありがとうございます。ですが、そんなに言われると照れてしまうのでお姉様お兄様おやめ下さいませ」
「ははっ。真の事を言っているのにな。なあ牡丹」
「ええ暁久様」
それから私達は今日から滞在する事となる部屋に案内された。
「咲のお部屋も素敵じゃない」
「ええ。お姉様のお部屋もすごく素敵でしたわ」
私の部屋はお姉様の部屋の3つ隣で近いのですごく安心した。
暁久様のお屋敷に来てから4日目の夜
今日も眠れないわね。
実はここに来てから眠れない日が続いてる。
お庭にでも行こうかしら。
そしてお庭に着き空を見上げた。
まん丸お月様に綺麗な星が眩しいくらいに輝いていた。
「咲ここで何をしている?」と背後から声がかかった。
振り向くと暁久様がいた。
「お兄様・・・あの眠れなくてお空を見ていました」
「ここに来てからずっとか?」
「はい」
「気づいてやれなくて悪かった。牡丹は知ってるのか?」
「いえ。お姉様にも言えなくて・・・でもお兄様に会えて嬉しいです」
「そうか。今日の月は綺麗だな咲」
「ええ。すごく綺麗ですわ」
それから何度もお庭で暁久様と会うようになった。
そしてその私達の姿をひっそりとお姉様が見ていたとも知らず・・・。
私は暁久様に会う度にこの想いの正体に気づき日々苦しんでいた。
暁久様はお姉様と夫婦になる方だからお慕いしては駄目よと思っていても、暁久様と一緒にいると暁久様の事しか考えられなくなる自分がいた。
お姉様・・・心の中でだけ暁久様を想っていてもいいですか?
「咲?最近元気ないようだけど大丈夫?」
「はい。大丈夫でしてよお姉様」
「そう?ならよかったわ。ねぇ咲、最近暁久様と仲が良いわね」
「ええ。お兄様はお優しくて素敵な方ですわ」
「そうね。咲・・・いいの?私が暁久様と夫婦になっても?」
「お姉様?何を仰ってるの?暁久様ならお姉様をお幸せにしてくれるわ」
「そうよね?」
「ええ。お姉様が心配するような事なんて何も無いですわ」
「・・・。心配しすぎなのかしら。咲励ましてくれてありがとうね」
「悩み事あったらいつでも聞きますわお姉様」
「ええ。頼りにしているわ咲」
お姉様どうしたのかしら?
もしかして私が暁久様をお慕いしている事に気づいてたり・・・?
まさか。気のせいよね?
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