7

1/1
前へ
/8ページ
次へ

7

「暁久様!お逢いしとうございました。私を一緒に連れて行って下さい暁久様」 「ああ。咲、約束を守れず先に逝ってしまいすまない」 「ええ。酷い人ですわ暁久様は。私を一人にしないで下さいませ」 「咲・・・幸せに出来ずに逝く事になった。真にすまない」 「ええ。私達来世では幸せになりましょう暁久様」 「来世?」 「ええ。生まれ変わって必ず暁久様を見つけて今度こそ幸せになるの」 「ふっそうだな。僕も必ず咲を見つけるよ。そして見つけたら一生離さない。君を愛し守ると約束する」 「ふふっ暁久様。その約束忘れたりしたらビンタ100叩きの刑を執行しますのでくれぐれもお忘れなきように」 「ああ。咲も僕の事忘れないように」 「お迎えが来たようですわ・・・暁久様愛していますわ・・・来世で待っていますね」 「ああ。来世で逢おう咲・・・僕も愛しているよ」 そして私は17年の生を終えた・・・。 「咲!!」 私の目の前には暁久様そっくりの少年がいた。 現代に戻って来たのね。 「暁久様思い出しましたわ」 「ふっやっと君に逢えた。現在(いま)の名前は?僕は月野暁(つきのあき)暁と書いて暁って読むんだ」 「私は西田咲樹(にしださき)よ。咲くに樹とかいて咲樹よ。暁君って呼んでいいかな?」 「暁でいいよ。僕も咲樹って呼んでいい?でも咲樹は字は違っても名前は変わってないんだな。驚いたよ」 「ふふっいいよ。私も驚いたわ。ところで暁は何歳なの?私は4月10日生まれで18歳になったばかりなの」 「えっ!僕も同じ誕生日で同じ歳だよ」 「えーっ!さすがにビックリした」 「やっぱり僕と咲樹は運命の人なんだよ。今度こそ幸せになるよ咲樹♪」 「うん。一緒に幸せになろうね暁♪」 暁・・・今度こそ幸せになろうね。 前世の私達の想いを叶えるために幸せに・・・。 [完]
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加