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 だから僕は、この力を悪用する。  妄想のなかではなんでもできる。  殺したければ殺し、食べたければ食べ、犯したければ犯す! 犯す! 犯す!  犯す……  さすが僕だ。全然あの現象が起きない。  どうやらあの力は、望んで使えるものではなく、むしろ僕に不利益な形で現れるらしい。  それに、万が一成功しても、結局それは僕の脳が見せる慰めにすぎないのだ。
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