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まあ、気がつくと僕は部室に座っていて、地震も山の反逆も起きていなかったというオチである。
一般的にいう妄想だが、僕は先ほどの話のなかで、妄想を妄想と捉えることができなかった。
あの地震の感覚。空気の振動。
そして怪獣のような山。
これらが妄想だとしても、どれも僕がこれまで体験したことのない事象であるから、僕が妄想できるわけないのだ。
見たこと、感じたことのないものを、僕はどうやって頭に思い浮かべたのだろうか。
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