2.瞳とサッカー部

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 そして三年生になってすぐの部活の帰りに、暗くなったグランドで泥だらけになりながら練習しているサッカー部を目にした。  中心になって練習してたのが、三年生になったばかりの寛太と安、友也だった。  三年生はこの三人しかいない。 「へー今までこんなに必死こいて練習してるの見た事がないや」  瞳はそう思って立ち止まった。 「よっしゃーちょっと休憩」  寛太がそう言うとみんなの動きが止まった。 『おーし』  返事にならない掛け声は疲れきっていた。
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