2.瞳とサッカー部

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「ふーキッツ」  グランドにへたり込んだ寛太と目が合った。 「寛太、真面目に練習やってんじゃん」  瞳はそう言った。  ギョッとした寛太は口を開く。 「きゃー恥ずかしい、覗くんじゃねーよ」 「こんな時間まで真面目に練習してっからビックリした」 「別に…後輩達がやりたいって言うから付き合ってる、なあ安」 「今年入った一年生、やる気あっからな、付き合いきれん」  安こと安海正が五分刈りの頭を撫でながら恥ずかしそうに言った。
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