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「ふーキッツ」
グランドにへたり込んだ寛太と目が合った。
「寛太、真面目に練習やってんじゃん」
瞳はそう言った。
ギョッとした寛太は口を開く。
「きゃー恥ずかしい、覗くんじゃねーよ」
「こんな時間まで真面目に練習してっからビックリした」
「別に…後輩達がやりたいって言うから付き合ってる、なあ安」
「今年入った一年生、やる気あっからな、付き合いきれん」
安こと安海正が五分刈りの頭を撫でながら恥ずかしそうに言った。
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