2.瞳とサッカー部

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 ある日の昼休み。  安と友也と寛太が三人で話しをしていた。  弁当など二時限目の授業の最中に、早弁したからもうない。  寛太はいつもどおり購買で買った追加の昼飯、ハムマヨパンを食べながらである。 「あそこ出るらしいぞ」  安が五分刈り頭を突き出してきてヒソヒソ言った。 「マジ? 」  寛太が食いついた。  ついでにパンにも食いついた。 「うん、橋の上から身投げした女の幽霊」 「俺も聞いた、三組の佐々木が帰り道に白い奴見たってよ」  友也も知っていた。 「ふーん、身投げあったの去年だっけ」 「そうそう…」  
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