1.マジですか!?

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 と、二人は貸している肩から寛太の腕を落とした。  ガクン!  足が地につき力が入らない。  捻挫した左足首がまたもや曲がる。  支えがなくなり芝生に崩れ落ちる寛太。 「痛いってマジ痛い! 助けて、お願い」 「お願いじゃないだろ、お願いだろ」 「なにーーー」 「おい安、置いてこ」 「そうだな、こんな奴知らんし」 「ヤロー、この後に及んで」  どうにも動けない寛太を、冷ややかな目で見つめる二人。 「んぐぐぐ、助けてください、おねがいします」  寛太が小さく言う。 『あんだって? 』 「ほんと、マジ痛い、助けてくださいおねがいします」 『しょうがない、ほらよ』  寛太は再び二人に支えられてベンチに戻っていく。
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