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「サイコパステスト」とは国民の義務で一年に一度必ず受けなくてはいけない決まりとなっている。
その日は毎年6月1日と決まっていてその日は祝日扱いになる。
(当日体調不良などで試験を受けられなかった場合は個別対応となる)
家から最寄りの小中学校等に試験会場と時間帯が割り振られ、1時間程のペーパーテストを受ける。
そのテストでは「サイコパス度」と「IQ」が分るという。
ここでIQが高い事が分ると国選職業に就く事ができる。
国選職業とは現在の栄誉職。
特典として高給なだけでなく、家族の生活の保証がされ、政治への一部参加が許されるようになる。
「サイコパス度」が高いときには「専門学校」に通う事となる。
そこで何を学ぶのか分らないが、優秀なら「国選職業」に就けるし、危険人物と判断されればお得意の「マインドコントロール」を施されるらしい。
あくまで「らしい」の領域にとどまるのは、その真実を知るものが誰もいないからである。
今日は5月31日。
明日が「サイコパステスト」の日だ。
「早紀は明日の試験、何時から?」
「私は9時から。早いんだよ~。優美は?」
「私は10時から!丁度入れ違いだね~!」
「私、頑張って高得点狙う!」
「私も~!嘱託国選のポイント稼いで国選職の仲間入りしたいね~!」
「独裁国家」と聞いて「ひどい生活」を想像した人、ごめん。
私達は神田首相は本当に「ゴッド」だと思っている。
「キラーワード」にだけ気をつけて真面目に生きていれば幸せになれるなんて「この国に生まれて良かった」とすら思っている。
「神田首相、私たちに安定した生活をありがとうございます。」
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