孤毒

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孤毒

真っ白な花畑の中に たった一輪 薄桃色の花 次第に桃色へと色を変え やがて紅色になった 白い流れに混じる一点の紅 風が等しく吹いて 日の光は等しく照らす あるべき完璧な花畑へ 一羽の小鳥が舞い降りて 紅の花を啄んでいく 散る紅の花びら 散る青い羽根 日の下に重なる紫の色彩 完璧は守られた
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