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返事
「ごめんなさい・・実は、私、付き合ってる人がいるの・・」
数週間後、それが茂木の返事だった。相手は、同じサークルの先輩で同郷だという。
「俺も知ってる人?」
「向こうは知ってる・・」
”誰だ?”島岡は、思いつくままに名を上げたが、いずれも違った。
「きっと、頭のいい人なんだな・・その人」
と苦笑して、島岡が言うと
「うん、話が面白いの」
と微笑した。島岡はそれ以上の詮索を止めた。結局それは4年間謎のままだった。
「ほんと誰だったんだろう・・・」
島岡は我に返り、天井を仰いだ。
返事が来ると同時に、友達承認が下りたのは数日後だった。
『島岡君、お久しぶりです。よろしくお願い為ます』
パッと心に灯りが点った島岡はさっそく返事を返した。
『承認ありがとう、ホント、久しぶりですね・・確か最後に会ったのは卒業式?武道館??だったかなw・・よかったら、たまにやり取りしましょう』
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