純視点

2/8
前へ
/26ページ
次へ
何だか白けた雰囲気になったので、今日はこれでお開きになった。 僕の裸、見られちゃった、知らない男の人に・・・ 何だかそれが不安になった。 って、なんで不安に? 僕は男だぞ。 何かされる分けじゃ無し。 でもあの男の人、まだどういう人か詳しくは分からない。 今まで東京に居て、帰ってきて、僕らの居場所のあの小屋の持ち主の息子で・・・ そう言えば、聞けば良かった、あの小屋の持ち主のことを・・・ 翌朝、呆けたまま、登校途中で、恵に会った。 「よぅ、純。」 「あ、おはよう、恵。」 僕らは一緒に登校することにした。 「それにしても昨日の男、何者かな?」 恵が気になっている風に鼻の下を掻いた。 「うん・・・僕も気になる・・・・・・」 なんとも胸騒ぎが止まらない。 雄人・・・雄人に会いたい・・・ 会えば落ち着く・・・そんな心持ちだった。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加