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7月某日。私とみひろくんは今、社長室の前にいる。
「みひろくん。大丈夫だよね…」
「あぁ、大丈夫だよ。俺が付いてるもん。」
そう言ってみひろくんは私の手をぎゅっと握った。
そう、私達は今から結婚の説得を私の所属事務所の社長にするのだ。
「コンコンコン」
「失礼します。」
今回私は社長に話があると事前に話しておいてあったためあっさりとここまでこれた。
「社長、お久しぶりです。」
社長室には様々な賞状、トロフィーが飾られている。
社長は若い頃数々のアイドルのプロデューサーになり、自分の手掛けたアイドルを全てトップスターへと成長させた。
しかし、そんな社長はスイーツ大好きで趣味はスイーツ巡りらしく、普段は穏やかだ。
しかし怒らせてしまうと…
「カノン君。久しぶりだね。」
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