6年後の奇跡

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その後、私は正式にプロポーズをされた。 韓国の高級料理店にてのサプライズだった。 「僕と結婚してください。」 みひろくんがお決まりの言葉を言うと周りに居たお客がワッと盛り上がる。 私はてっきり、あの楽屋でのプロポーズで終わりと思っていた。 だが、どこか心の中で「もうちょっと、ちゃんとされたかった」なんて気持ちもあったが、そんなわがままはいけないと我慢していた。 でもさすが私のみひろくんだ。 場と指輪もしっかり用意するという最高の相手。 「はい、よろしくお願いします。」 社長への説得から数日後、韓国の某高級マンションにて2人の同棲生活が始まった。 「カノン、これはどこに置いておけばいい?」 「あぁ、それは洗面所でいいよ!」 今まで一度も私達は喧嘩をしたことはなかった。 だから、すれ違いなんてことはしないと思っていた。 でも現実は厳しいものだ。
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