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握手会が終わり、楽屋へ戻ろうとすると
「カノンさん、お客様がカノンさんの楽屋でお待ちです。」
スタッフさんが教えてくれた。
「そうですか、ありがとうございます。」
ワクワクして気持ちで歩いているとあっという間に楽屋に着いた。
一呼吸おいてドアを開ける。
すると、椅子に座ったいつ見てもカッコいいみひろくんがいた。
「みひろくん!」
私は思わず抱きついてしまった。いきなりハグはまずいかと思うと
「チュッ」
みひろくんとのキス。6年ぶり、2回目の。
「かのん、元気だったか?あの時も可愛かったけど、今も可愛いな。」
「フフ、ありがとう。」
「かのん、久しぶりに会ってたくさん話したいことはあるが、1つだけカノンに言いたいことがある。」
「何?」
表情は何も分かっていなさそうな顔にした。
しかし頭のなかでは、「新しい彼女ができたから別れてくれ」って言われるのかな、などと不安がよぎる。
「カノン、俺と結婚してください。」
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