尋問へ

1/1
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

尋問へ

「女、お前の名は」 「は、はい。綾瀬藍と申します」 平助とはまるで違う雰囲気に藍の手は 小刻みに震えている。 「そうか・・お前に乱暴した奴は攘夷派の 人間だ。その内牢屋に入れられる」 「そ、そうですか・・」 「後はお前を尋問し、処罰を決めるのみ」 腕を掴もうとした際、藍は不意に下がった。 何か漠然とした恐怖が心を支配していた からだ。 「ほぅ、私の手を避けるとは。 いい度胸だ、さてどんな罰を与え ようか」 表情は笑顔だが、目は笑っていない。 腕を強く掴まれ部屋から出ると 更に奥の部屋に連れて来られた。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!