68人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
「貴女が好きだ」
「そんな安い言葉は
宜しくないわ」
「貴女だけが僕の太陽」
「そんなもの、
手が出せないでは
ありませんか?」
「貴女こそ宝石」
「『輝きを…みたい』
そこまで言うのが
…紳士なのですよ…」
九郎の前に
二本松夫人は
“宝石箱”を露わにした…
煌めく雫があまりにも
眩くて震えが止まらぬ少年に
「“宝石”を磨ける男に
おなりあそばせ」
夫人は…囁いた。
最初のコメントを投稿しよう!