69人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
令嬢条件
背は高からず、低からず
殿方が口づけしやすいように。
笑い声は軽やかがよいけれど
夜の吐息は雌豹の呻きで。
馬にも乗れたほうがよい、
師の“鞭”は有り難き。
貴婦人ならば振り袖の
帯を解かず揺する腰
足袋まで“涙”を落としつつ。
母上の間男、納戸で見つけても
知らぬふりして戸を閉ざす
決して“ 拝借”せぬように。
初夜の閨
初夜でなくとも初夜のふり
ドレスの数だけ男あり
夜の数だけ恋もある。
欲の輪舞を
見事に舞えば
鹿鳴館の華と咲く。
最初のコメントを投稿しよう!