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「ごきげんよう、万亀子さま」
初めて近くで見る二本松夫人は
万亀子を圧倒した。
日本人離れした身長に
しなやかな手足、そして
華やかな美貌。
(西洋の貴婦人みたい・・・)
それから夫の顕義、
(四十は過ぎてると聞いたけど)
妻に負けず劣らずの西洋顔は
今まで見たこともない
凛々しい顔立ちだった。
「今日はゆるりとなさって」
そう微笑んで去る後ろ姿を
しばし見とれてしまうほど・・・。
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