70人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
その夜・・・
片付けものを終えた万亀子が
すでに寝間にいるにいる夫を
起こさないように
そろりと隣の蒲団へ入ると
“合図”のランプが
枕元に灯った。
そして夫が万亀子の蒲団を
静かに捲ると夜着の
帯が解かれる・・・。
すると途端に万亀子は慌てて
ランプの紐に手をやって暗闇に。
「いつまでも子供だなあ」
夫の苦笑が耳許で聞こえたけれど
万亀子にはまだ皆の言う
“可愛いがって”の意味が
今一つ理解が出来なかった。
(ただ、恥ずかしいだけだもの)
最初のコメントを投稿しよう!