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夕食はなんの変哲もなく
儀礼通りの会話に終始。
けれども
「お部屋に“夜着”を
用意してありますの。
きっとお気に召すわ、
主人がパリで見つけた
とびきりの“天の羽衣”」
闇の色した珈琲を
飲み干した二本松夫人は
そう言って万亀子を
部屋へと促した。
(洋装は普段でも苦手なのに
そんな欧州の上物…上!)
寝台に広げられた夜着に
万亀子は目を見開いた。
「これでは…肌が透けて…
何かを下に…」
悩んでいるところへ
美しき乙女の召使いが。
「 え?! 」
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