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「香しい妻よ…
私もその華を
愛でてもよいだろうか」
二本松夫人の唇に
恍惚とする万亀子の片側へ
伯爵が座ると……
「あなたのお気に召すままに…」
万亀子の身体を向けた。
伯爵の指が夜着の上から
万亀子の胸を
仔猫を撫でるが如く…
柔らかに…柔らかに…
万亀子の息は荒れ始め…
それが羞恥であるが故
万亀子は瞼を開けられない。
それは二本松夫人には
手に取るように解るから…
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