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「さあ、貴方の万亀子さまが
開花されてよ、御自分で
お試しなさればよろしいわ」
たった今、夫以外の男に
喘いで濡れた身体を
隠そうにも夜着は
付けても透けている…、
それは万亀子の心そのもの。
恥ずかしいと身を
縮めながらも、自分の目は
夫の“刃”に釘付けで
ただ視ているだけで…
逆流おこした“滝壺”が、
もう万亀子自身
それを見透かした夫は
無言で一刀を抜き差して
屋敷の中に万亀子の
狂騒曲は鳴り響いた。
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