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闇ー始動4
ーエピソード1ー
「闇/切っ掛け」2
著作 KATAKANA
こういう雰囲気を
『一触即発』と言うのだろうか.?
直樹と秋斗の言い争いは、
殴り合いになりつつあった。
まずいことに……!?
「おっ…、お前ら!
全く! いい加減に止めろよな。」
そして、やっぱり、
俺……川口卓也……が
仲裁に入るはめになる。
『はあぁ~なんで……
いつも俺ばっか……?』
コイツらは……
元々小学校からの悪友達。
こんなトラブルも、
その頃からの延長線に
なっている。
よせば良いのに、
互いにちょっかい
出し合って、
事あるごとに……
衝突するこの二人?
出来れば、
そんなやつらには
近づきたく無いのが
普通だけど、
何故か……
俺はコイツらの仲裁役に
なってしまう……?
どうしても……?!
「何でだよ。
全くお前らときたら、
小学校の頃から全然、
成長して無いジャンか!!」
「僕は成長しているよ。
はなっから、
相手にして無いしね!」
ウソつけ直樹?!
顔からにじみ出てくる
薄笑いは、
マジぎれって証拠だっただろ?
「俺だってそうだ!
ちょっかいを出してる
訳じゃ無いぜ!
ただ、見えないモンに
疑問も持たないで……
ベラベラしゃべってやがる、
コイツの間違いをただしたい
だけさ!」
それを……
ちょっかいって言うんだよ!
秋斗……?!
「ともかく……!
こんな不毛の争い事は、
俺の前ではしないでくれよ!!
もう、お前らのせいで、
毎回、悲惨なとばっちり受けて、
こりごりなんだからな!!」
「おっ!
久々に、ノータッチ・コールだ!
視線が……超~冷たいぜ、卓也!」
「情けないですね~?!
このくらいでギブ・アップですか……?
昔に比べて君は退化しちゃった
かもしれませんね~?」
ピキ!?
おまえら~
こんな時だけ
息合わせやがって……!?
しかも、そこまで言うか?
だいたい……?!
「だいたい……!
事の発端が
『見えないモンが
存在するか?』って事
だったら、
秋斗の崇拝する
キリスト教の
『神の教え』だって、
『見えないモン』
じゃないのかヨォ~?
大気だって……
愛だって……?!」
(宗教家の皆さんすみません。)
「あ~っ!
神と……
インチキ幽霊とを比較したな!?
言っとくがな!
神の愛は見えるんだ!
現に、
俺達<人類>だって……
神の愛によって生み出されし
生命なんだからなッ!」
それ……少し違う気がする?
「じゃあ~、
秋斗は神に作られた……
とでも……?
だとしたら、
フフ…それこそ怪奇現象
ソノものじゃないか?
後で僕に調べさせてくれよ!」
「え.ー?」
直樹が秋斗を挑発したのが
切っ掛けで、
俺は面白い事を思い付いた。
そして……放課後……
俺は二人の間に
嫌々……
入り込み……
その計画を実行する事にした。
「闇/切っ掛け」2、
.:*~*:エピソード=1:*~*:. 完!
次回に続く……?!
注意;
「kaze to kumo clib」
の全作品は……
コピー厳禁でーす!
よろしくね♡
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