「闇ー始動」

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「闇/始動」2 ea0abdc6-08e9-4253-a659-d3854a0531fb著作 KATAKANA小町 <何でもいい。 この恐怖から 逃れられるのなら……> 死へのやすらぎが、 無理矢理生きようと する自分に語りかける。 <自分を恐怖に 食わせてどうする。 むやみに…… 恐怖を味わってどうする。 今なら……まだ間に合う。 さあ~選ぶんだ。 安らかな眠りを……!?> 『嫌だっ! 絶対負けるもんか!! どんな事になっても、 絶対あきらめるもんか!』 カラ元気だと 言われてもいい……。 意味が無いと 笑われてもいい……。 俺に俺自身が、 この恐怖は生きている意味 そのものだと 告げている気がした。 だから……だから……。 <<……ズズズ……>> 俺の全身が……又…… アンテナになった。 数秒前の気持ちが 今の物音で揺らぐ。 <さあ諦めろ。 お前は…… もう十分戦ったじゃないか。 大人しく…… 静かなる眠りを受け入れろ!> 『嫌だ!いやだ いやだ!!』 でも、闇は無情だ。 俺の気持ちなどお構い無しに、 危険と恐怖が避けられるはずの 道を閉ざしてしまった。 『ズズズ…ガザガザ…』 さっきより近くで、 布を引きずる音が響く。 二人の友人達の声は もう聞こえなくなっている。 そして…… ゆっくり……ゆっくり…… 確実なあの音が響く。 『来るな!  来るな来るなァ~ッ~!!』 <~フッ~> その時、俺の首を何かがなでた。 『………!!』 暗闇にこだまする声は、 自分の声とは とうてい思えないほどの ボリュームで、 俺自身の耳に届いた。 そして…… その反響を聞きながら…… 俺は…… ゆっくり……気を失った。 「闇/始動」2、完! 次回に続く……?! 次回をお楽しみに!? 注意; 「kaze to kumo clib」 の全作品は…… コピー厳禁でーす! よろしくね♡ ーーーーーーーーーーーーーー 「闇/切っ掛け」1に…… 続く……?! また、見てね♡
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