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「くっそ、うまくいかねええ!全然ゴールに入らねえ!」
「荒れてるな、幸次。それ、シューズの設定が間違ってるんじゃないか?」
「へ?……マジで?」
「バーチャルサッカーは、シューズとユニフォームの設定をするところから勝負が始まってるからな。フィールドを自由に飛び回れなかったら他の選手と衝突するし、そりゃボールの軌道もおかしくなる。……ほら、これでどうだ?飛んでみろ」
「へ?……お、おおおお!すげえ、全然動きやすくなった!すげえな葵!さすがうちのガッコのエース!」
「お前もすぐ上手くなるよ、幸次。ていうか、高校から本格的に始めるつもりなんだろ、バーチャルサッカー。どこ進学するつもりなんだよ」
「ナミ高!……え、まさか葵も同じとこ来る気か!?頭いいのにマジで!?」
「おう。高校からは同じ部活で頼むな。偏差値より、お前と一緒にサッカーしたり、ゲームしたりできる方がずっと大事だし」
「やめろよはっずいな!……高校でもよろしくな葵。絶対お前をナミ高のエースにしてやっからな!!」
「そりゃ頼もしいな、幸次。というわけで、受験も一緒に頑張ろうぜ」
「うわあああ、思い出させんな、ばかー!頑張るけど!頑張りますけどもー!!」
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