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美「え?これ全部ゲーセンで全部取ってきたの?」
そういう姉さんの前にはずらりと並べられたゲーセンのUFOキャッチャーで取ったであろう色とりどりの人形やストラップ、お菓子やら何やらがあった。
今は玄関で話すのも何だからと言って双子の荷物を持つのを手伝いながらリビングに戻って来て荷物を開いたところだ。
多分合計で20個ほどあるであろう山のように積まれている景品の数々に咲那さんも蒼太さんも呆気に取られている。
それと対照的にめっちゃくちゃいい笑顔で次々と景品の紹介をしている双子達。
いや、そんなにセールスマンみたいに説明してくんなって。知らねぇーよそのキャラクター。
は?可愛い?何処がだよ。
キラキラしたお目目?…あーこのハチワレ猫っぽいキャラクターの人形のこと?
あっそう。人気なんだ…へー。
とまあ、こんな感じでずっと説明してくる。
まじでなんなんだコイツら。
さっきまで暖かい日差しの差し込むリビングで姉さんと咲那さんとケーキを食べていたのが懐かしく思えてくる。
あーでもこの景品達ほんとまじでどうすんだ。
煜「これ全部坊へのプレゼント。1時間でこれだけ取ったんだから褒めてくれない?」
いやいやいやいや…褒める所じゃないってこれ。
郁「そうだよ?坊。坊の為に取ってきたんだから。」
奏「いや、俺頼んでないって!何でこんなに取ってきたんだよ!」
絶対こいつら店員さんに迷惑かけてるだろ。
咲「まあ…取ってきちゃったなら…しょうがないよね…。…因みにいくら使ったの?」
咲那さん優しいな…
郁「えーっと…確かこれくらい」
と言って郁は指をさんにして見せてきた…。
は?
奏「え、は?三万使ったの??お前ら??」
ばっかじゃねぇの??
煜「いや、でも全部一発で取れたよ?凄くね?」
いや凄いけど。
奏「そんなことじゃねえよ!…蒼太さんも言ってやってくださいよ。」
蒼太さんには何も言い返せないだろ。
蒼「お前たち…。」
お、怒ってらっしゃる…
蒼「三万でそれだけは素晴らしいぞ。坊のためにここまで取ってきたのは凄いじゃないか!」
え?(・Д・)
蒼太さん…?
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