1.入学2年前

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姉「なら、あの高校行きなよ。」 と言いながら、姉さんは若干北の方を指さした。 奏「あの高校?どこそこ?」 あの高校?あのっていう名前の高校か? 姉「違う違う!こそあど言葉だから。 ええっと、私立凛薔薇(みばら)学園高等学部ってとこ。 全寮制の男子校で小等部、中等部、高等部と あってそこからの繰り上がりが多い、 お金持ちが沢山行くような所謂王道高校ね。 あっちなみに、この学校の偏差値ここら辺で一二を争うくらい頭いいから。」 こそあどか、びっくりしたわwww ……で、ちょっと現実逃避したかったんだけど…… 王道学園に俺が行けと?( ˙-˙ ) 奏「ちょっと待って、姉さん。俺って金持ちだったっけ?後、俺自分で言うのもなんだけど、 もの凄くバカだよ。行けるわけないじゃん。」 そう、俺は自分で言うのもなんだが とてもバカだ。 もの凄いバカだ。 どれくらいかというと、3桁の数字同士での足し算の計算ですら危ういくらいやばい。 姉「まず、1つずつ行こう。 まず、金持ちなのかという質問から。 ……知らなかったの?私たちの家の会社名、毎日テレビで出るくらいなのに……」 え?そうなの?(´・д・`) 姉「テレビで見た事ない?桜月グループの。」 ……あー!あのインテリア雑貨のブランドやら、楽器のブランドやら、服のブランドやらなんやらの系列とかがいっぱいある桜月グループね……。 え?(´・д・`) 奏「そんなに金持ちだったの?俺の家。」 ……静寂は嫌いなんだけど……
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