135人が本棚に入れています
本棚に追加
双子と初めて会ったのは、俺が4歳の時。
その時はまだお父さんやお母さんも一緒に住んでて、蒼太さんはたまにしか合わなかった。
蒼太さんは基本向かいの家から俺の家に、お父さんやお母さんが忙しい金曜日に朝から来てくれていた。
きっと、蒼太さんの家はお向かいさんなのだろう。
8月のある、空が青く澄み渡りピクニック日和の日、近くの公園で家族全員でピクニックに行っていた。
「奏斗〜!キャッチボールしよう!」
奏「待ってよ〜お父さ〜ん!」
お父さんとキャッチボールをやっていた。
お母さんと姉さんは、シロツメグサの花かんむりを作って遊んでいた。
父「そーれ……!奏斗〜取ってくれ〜」
お父さんが少し速いボールを投げてきた。
奏「うん!……あ〜!待ってー!」
ボールはコロコロと転がって、公園内の茂みの中に入って行った。
奏「お父さ〜ん、ボール取って来る!」
父「おー!行って来てくれ〜!」
茂みの中に入って見ると、
双子「「君、誰?」」
顔が瓜二つの男の子達がいた。
そんな彼らを見て俺が1番最初に口に出した言葉は、
奏「イケメンだね。君ら」
だった。
俺の人生で1番の黒歴史が誕生した記念すべき時だ。
全然嬉しくないが( ̄・・ ̄)
そんな俺の言葉に彼らは
双子「「君は男の子なの?女の子みたいに綺麗な顔をしてるね!」」
と言ってきた。
奏「え?俺、女の子みたいに見える?」
え?(´・-・`)
いや
え?(´・-・`)
双子「「!いや、男の子にしか見えないよ!」」
奏「…………良かった〜!」
あ、男の子達、深呼吸してる。
緊張してるのかな?
最初のコメントを投稿しよう!