0人が本棚に入れています
本棚に追加
「にーさんすごいなぁ」
弟の雪花は自分が神器をもらったかのようにうっとりと星太の日本刀を眺めている。
「刃紋もちゃんとしてるし、羨ましい……。俺は何年後かな?」
「この世界に来てから3年しか経ってないだろ」
「まぁ、それもそうだけどさぁ…」
口をムスッとしながらいじける雪花は本当に可愛い。
「明日も仕事だから早く寝なさい。」
「にーさんこそ、明日から修行だろ?寂しいなぁ」
俺もついて行きたいというように後ろからぎゅーっと強く抱きついてくる。
「ほらどいて、もう寝るから、雪花は修練と裁判官を引き続き頑張りなさい」
「わかったよ、兄さんも下界で無理しないでね、人間に嫌なことされたら俺がすぐに助けに行くから!」
「約束?」
雪花は星太と小指を絡ませると
「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます!指切った!」
と言い放った。
最初のコメントを投稿しよう!