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4時間目が終わると同時に、小さく可愛らしい男の子たちが俺の周りを覆った。
「ちょっときて!」
それは忙しなく、紡がれた声には焦燥が滲んでいた。もちろん俺は困っている奴らは放っておけないタイプだ。
もちろん…?
って思ったそこの君失礼だぞ〜☆
道中、マニュアルを見るとこんなことが書いてあった。
《可愛らしい男の子たちがきたら要注意!万全の準備をしてからついて行ってね!》
***
そうして案内された先は体育館倉庫だった。
「ここ!ここに僕達の友達が……っ!!」
入れ入れという視線が俺を刺す。
体育館倉庫かぁ……。
いや、けども!!俺は行くぜ!!
だってイケメンでかっこいいからね!
ガラリとドアを開けて中に入る。
パチリと前を見つめるとそこにいたのは
ガチムチ達だけだった。
『、あ、あ〜れ?』
その瞬間、背後のドアがガラガラと音を立てて閉められる。ご丁寧にガチャりという音までした。
もう一度前を向き直るとやはりそこには5人のガチムチ共しかいない。
「アンタが望央ってやつかぁ?」
「えぇ……モサくて俺無理かも」
「抱けるなら抱いとこうぜ。」
「まぁ、そうだよなぁ?」
「うっせぇ、さっさとヤるぞ」
そんな下品な会話が耳に届く。
あれぇ?俺はあの子たちを助けようと思ってここに来たはずなんだけどなぁ……?
『ぎゃっ、!』
ガシリと腕を掴まれる。
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