何故か上手くいかない。

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しょんぼりしながらまた買う場所まで戻る。 オムライスオムライスー。 !!!( ゚д゚)ハッ!!!! オムライスの歌ってないのかな……。 《リアクションはデカいが限りなくしょうもない》 そんなことを考えながら注文をしていた時、ガチャりと横の方で音がした。 「「「き、きゃァァァァァァ!!!」」」 突如鳴り響く悲鳴。まるで赤ちゃんが1万人だ。 いきなりのことで鼓膜がまだキーンとしている。 痛い…………。 「黙れ、」 シーン す、すごい。調教済みって訳かぁ(?) 一体何事かと振り返ってみると、そこには顔を真っ赤にしたオラウータンとチワワ以外見当たらなかった。 ん? 別に何も無いやん。 また視線を戻そうとした時…… ん? 視線を戻す途中にふと見知った顔が見えた。 『副会長じゃん。』 静かな食堂でやけにその声は響いてしまう。 やべ、めっちゃ目立ったわ。 いっせいに視線がこちらを刺す。 副会長もやはりその声に反応したのかバッチリと目が合う。 ん?てか、あれはもしや………… 生徒会では!?!?!!!? あれ?オムライス食べてる途中に遭遇するんじゃなかったの、? さっき見た時そう書いてあったよ? 《食べてる時に生徒会を見てイケメン度合いに吹いちゃわないようにね♡》って……。 今まだ注文してるんだけど。 一口も食べてないよ。 「望央!!」 『あ、えーーっと、ふくかいちょ……じゃなくて…………。せ、彗那?』 「ぐふぁッ、(鼻血ブッシャー)」 え、なんか死んだけど。 もしかしてのもしかしてで俺のせいですか?なんもしてないけど。 あ、もしかしてこの俺の可愛さにやられたか? 俺ってカツラに瓶底メガネでもやっぱり可愛さが溢れちゃうんだなぁ。 いや、まぁカッコイイの方がいいんだけど。 とっくの昔に諦めたわ。
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