何故か上手くいかない。

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ドMの学校とか勘弁してよぉ〜。 僕も結構Mなんだから……。 そんなことを1人考えていると、すぐ近くから声が聞こえた。 「俺が目の前にいるのに何を考えている?」 『は?…ンっ、!!……ふぁ、…ぁう、、、』 その瞬間、キスをされた。 ……確かに上手いしいきなりこうやってキスしてきたんだからコイツも自信があるんだろうが、 甘いな。 俺にキスで勝負を挑んだのが悪かったな!! 反撃してやる!俺の超絶うまいキステクを実感したまえ!! 《違う違う。そうじゃそうじゃなぁい〜♪》 『ちゅ、んん…、は………ちゅ…ぢゅぅぅ』 「ん、んん!?」 プハッ ふん!どうだ俺のキスは!キス得意なんだよなぁ。 思い知ったか!! そんな気持ちでパッと上を見てみるとそこには真っ赤になって恥ずかしがってる男がいるかと思ったら、真っ赤になって発情している男がいた。 『はふぇ?………………=͟͟͞͞( ˙-˙ )サ』 グイッ 「おい。何処へ行く?この俺をここまで煽っておいて?」 『…いや、ちょっと…………』 さすがにどんなに面食いでイケメンたちにチヤホヤされたくてもここまではちょっと無理だ。 そ、そんな初対面でガッつかれるとは正直思ってなかった。 キスされた時に落ちた携帯の画面には 《会長にキスをされたら反撃(暴行)すべし!会長のキステクに翻弄されないようにねっ!》 なんて文字が写っていた。 『い、いや……ま、待ってくれ。一旦落ち着こう』 『んん"っ、』 「「「「「きゃァァァァァァァァ!!」」」」」 さっきは上がらなかった悲鳴が今度は上がった。 さっきは驚きすぎて何も言えなかったのか? だが、俺にとってはその後に聞こえた悲鳴があまりに印象的すぎた。 「嘘だァァァァァァァァ!!!」 それは静かになった食堂に響き渡った。 知っている人の声に俺は会長とキスしていた唇を離し声のする方へ振り返った。 佐江川……? え、もしかしてだけど佐江川は会長のこと好きだった……? それは……悪い事をしたな。 萌川はいいのかな? 親衛隊だったよね。一応……。 あ、大丈夫そう。何も気にせずご飯食べてるわ。
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