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その頃…………
腐男子である佐江川は困っていた。
*
果たして一体何がどうしてこうなった……?
「あ、オレ君のこと知ってるよぉ〜」
「……ん、おれ…、も。」
「私もです。佐江川 櫂くんですよね」
『あ、はぁ……。』
「あそこで叫ぶなんて」
「度胸あるよね!」
「「気になるなー、かいちゃんのこと!」」
『かいちゃん!?』
すっごい……。コミュ力に押しつぶされる。
そもそも俺は受けって感じの顔でも身体でもないし!腐男子なだけで見る専!!
てか、これどうする?いつの間にか一智好はいないし……。
目の前の萌川は我関せずって顔だもんなぁ。
けど、まぁ…もうすぐからまれるだろうけど。
「あれぇ?君会長の親衛隊の総隊長じゃん〜」
「親衛隊?穢らわしい……。会長にどうせ身体を売っているのでしょう?」
「…………ん…、」
こりゃまた酷い言い様だ。
萌川が会長に縋りついて抱かれてるのなんて想像できないんだが……。
逆に土下座させてそう。
さっきの俺のように…………。
さすがの萌川も怒るか。そう思って萌川の方へ目を向ける。
( ˙᷄ỏ˙᷅ )oh......フル無視…………。
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