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『も、萌川なんか言わなくていいの?』
「……、話すことないでしょどう考えても」
この子話すことないって言いましたわよ。奥さん!
や、やばいこのままでは俺が王道になってしまう可能性大なんだが!?
俺は一生爽やかくんになるって決めたんだ!だからわざわざインドア派なのにサッカー部とか入っちゃって形から入ろうと頑張ってたのに!!!
腐バレした時点でかなりやばいのに、王道とか……
勘弁してくれ。
実際に総受けの立場になったら大変だろうよ……。
《そうはわかってても他人には総受けになって欲しいのが腐男子の心》
ここは!
『も、萌川、ってさ……、会長のこと好き…なんだっけ?』
後で殴られる覚悟だ!
今は何とか萌川を王道にしなければ。
「……………。」
や、やばいやばい。すっごい睨まれてるって。
ちょー怒ってる!やばい!
「…………それを聞いて、どうするの?」
『…っヒッ、すいませんっした!』
「分かればよろしい」
「えぇ?そんなこと言ったらぁ、この子が可哀想じゃなァい〜?」
『ギャッ!!』
な、ななななんでここにいる!?
いつの間にか俺の顔のすぐ横にあった酷く整った顔がこっちをニタリと見てくる。
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