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ふんふんと鼻歌を歌いながら学校に行く準備を進める。慣れた手つきでカツラを被り、分厚いメガネをかチャリとかける。
この学校の制服は少しめんどくさい。
まぁ、俺が特待生だからって言うのもあるんだけど。
大変なのはこのネクタイにつけるチェーンデコレーションだ。これが特待生の証となる。
まじ妙に洒落てんだよなぁ。
この少し飾られたチェーンをネクタイを挟むように襟につけるのが少し手間なのだ。
さらに腰のベルト付近にも色々な装飾が施されており、それをつけるにも一苦労なんだか全てが煌びやかでしょうがない。
これがお金の力か!!!
てか、これからどうしようかなぁ。
風戸には全然素顔で会っちゃったから、下手に変装後の姿で遭遇したら俺=マリモだと気づかれてしまう。
だからといって、それを明かすほど仲良くもないんだよなぁ。
そんなことをウンウンと考えながら、ゆっくりゆっくり準備を進める。
そして、ゆっくりと落ち着いた足取りで部屋をでた。
『あれ?なんか人少ないなぁ。』
《次回!望央遅刻の巻!!!》
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