何故か上手くいかない。

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さっきマニュアルを見てみたけど、キスされるなんて一言も書いてなかったな……。 まぁ、そういうこともあるかぁ〜。 ファーストキスでもあるまいし。 「もっと寄ってくれてもいいんですよ?」 『え、だいじょぶです。』 「…そうですか。」 え、だってマニュアルに書いてなかったよ? ありゃ、すごいしょんぼりしてる。 頭撫でようか? ポンポン 「っ!?」 すっごいびっくりした顔してる。 面白いw 美人さんなのに目を見開いてこっちみてくるから笑っちゃうw 「あーっ!もう!本当に可愛いですね!!」 そう言って抱きつかれた。 えーと。これはどう応えれば…? とりあえず背中に手を回しとこか。 『あ、ありがとうございます、!』 《これを読んでいる人は、よく分からない人に抱きしめられても背中に手を回すのはくれぐれもやめよう☆》 そんなこんなで、理事長室に着きました。 「やっと来たね…。ようこそ。僕はこの学園の理事長の爽涼 快斗 ーソウリョウ カイトーだよ。」 そこにはとんでもない美丈夫がいました。 ニコリと融和に微笑む姿は完全にどこかの国の王子様かって。 え、なんか光ってる……。 え?一応理事長…だよね? えー…っと、何歳でいらして? 「まぁ、とりあえず座りな。副会長は外で待ってていいよ。」 よく分からないが、案内されるがままソファに座る。 すると、いつから居たのか秘書?のような人がコトりと俺の前に紅茶を置いてくれた。 綺麗なカップだ……。 今までの話からわかるように俺は王道転校生のように理事長の子供ではない。 しかし、気に入られるんだ!そう!今から!! 「編入試験満点なんてすごいね。改めてこの学園へようこそ。いきなりなんだけど、君には話しとかないといけないことがある。」 『あ、はい。あれですか、?あのーバイとかゲイとかが多いっていう話ですか?』 「…ぁ、ああ。よくわかったね。」 『いや、出会って10秒くらいで副会長にキスされたんで、それで何となく。』 「え、?」 「それは……まぁ。」 なんか、秘書の人にもびっくりされた。(←もう秘書と決定しました。) あれ?これなんか言っちゃいけない事だったのか? ちょっとよくわかんないな……。 《この男…なんと王道よりも頭がやばいのだ!》
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