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「ねえ、覚えている? 今日が何日か、何曜日か、それで、あなたは生きているかどうか。わかってる? ……覚えているかしら。わたしたちがどういう種族だったのか」
他のことは何も考えられないふらふらの頭。血走った目で意識朦朧のわたしはセリフを読んだ。
頭の中は大好きなお話で隙間なくいっぱい。余すところなくパンパンだ。
何日? 何曜日?
わたしは生きている?
そんなこと関係ないね。
お話はまだ続いている。
もっともっと読ませて!
わたしを楽しませてよ。
太古から未来永劫に渡るお話。
吸血鬼カップルの過去と未来。
ハッピーエンドのその先へと。
了
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