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動物探し
お風呂からあがったユタカ君はマルと一緒にベッドで寝転んで、犬になった体験を思い出していました。
―僕は、マルになりたいって願ったのに、マルとは違う柴犬だったんだよね。
そういえば、おじいさんも動物になれるって言ってただけだもんね。
犬種までは絞れても、希望の個体を体験できるわけではないとユタカ君は理解しました。
―次は何の動物にしよう。
ユタカ君は本棚から動物図鑑を取り出し、眺めはじめました。
―ワニかぁ。強そうだな。
あ、でも水の中でジッとしてるだけで体験が終わっちゃったらつまらないしなぁ。
―強そうなので言ったら、ゾウも気になるなぁ。
「明日はお休みだし、ゆっくり考えよ。マル、おやすみ」
その日はどの動物にするか決め切れずに、眠りにつきました。
朝、リビングに降りると、テレビがついていました。
子育てする動物の特集が放送されており、ちょうど鳥の子育て風景が映し出されました。
―鳥かぁ。空を飛べたら楽しいかもしれないな!
こんな機会じゃないと、空を飛ぶなんて体験できないよ!
ユタカ君は次の体験を、鳥にすることに決めました。
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