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会社の裏手に野良猫が住み着いている。
裏手は、隣のビルとの隙間は狭い路地になっていて、低木が植えてある。そこから子猫の鳴き声がするのだ。
日向が鳴き声に気が付いたのは、近くのコンビニに寄る途中のことで、もう四日ほど前になる。
声がするわりに姿が見えず、また親猫の気配もないので、日向としては早いところ保護したくてたまらない。昼休憩をフルに使って捜索する日向に、部下も「気を付けておきます」と言ってくれたが、成果は出ないままだ。
こうしている間に、カラスに見つかって可哀想なことになったら、と思うと気が気ではない。
その日も出社がてら辺りを探して、日向は思いもしない光景に出くわした。
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