世界が滅びる日

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世界が滅びる日

「もう、こんな世界どうなったっていいよ」 そう言った彼女は眉尻をへにゃりと下げて、初めて俺に笑みを見せた。 そしてキラキラと輝くステッキを高々と漆黒の空へ掲げると唇を開く。 彼女が魔法を使うのに呪文はいらない。 ただ望みを口にするだけ。 「─────…!」
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