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──着てきた服を紙袋へ詰めてもらっていると、
「あっ、CEOが来られたようですよ」
スタッフさんがそう教えてくれて、後ろを振り返って見た。
「わぁー……」
現れた彼の姿に、思わず感嘆のひと声が口をつく。
涼やかなぺールグリーンのスーツの上下に同系色のネクタイを結び、同じグリーンの濃い色味のベストを合わせた彼のスリーピース姿は、いつにも増してファッショナブルで格好良かった。
「オレンジ色がとても似合っていて、綺麗だな」
「いえ私より、蓮水さんの方がもっと……」
言いかける私に、「主役は、君だから」と、彼が口にして、「グリーンにして良かったよ。君のオレンジとよく合う」にこやかに微笑んだ。
「それでは、楽しんでらしてくださいね」
スタッフさんからお店を送り出されると、
「あの、こんな素敵なプレゼントをありがとうございます」
と、改めて彼に頭を下げた。
「いや、いいんだ。言っただろう? 何よりも君が、私への最高のプレゼントだからと」
彼はそう言って、
「本当に綺麗だよ、鈴」
私の耳元にふっと唇を寄せた……。
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