番外編 彼と二人、幸せに包まれる未来を夢見て

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「それに、挙式の予行演習にもなるだろう?」 「……挙式の予行演習だなんて」 いずれは彼と式を挙げることもあるのだろうけれど、そんなこと考えただけでものぼせてきちゃいそうで……。 「楽しみにしているよ」 彼の手で前髪が掻き上げられ、おでこにチュッと口づけられる。 「ああ、それと私たちはクライマックスの登場だからね」 席を立つ際に、事もなげに言われて、 「クライマックスですって!?」 思わず語尾が跳ね上がったが、そこにはもう彼の姿はなかった……。
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