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「おぉー!!」
再び暗いトンネルの中をにぎやかに進んでいく。
「ウッキキッキ?」
ふいにジョージがブランカに話しかけた。
「将来の夢は何かって。あんなにギターが上手いから歌手にでもなるのかって。」
シオンが通訳する。
「いやぁ、俺の夢はそんなもんじゃないぜ!俺の夢は世界をギター1本で平和にすることだ!まぁ、みんなは無理だって笑うけどな。」
ブランカはにこやかに言った。
「そんなことない!少なくても僕は応援するよ!素敵な夢だと思うって。」
シオンも頷きながら通訳する。
「僕も同感だよ、ブランカ。周りがなんと言おうとブランカの夢を大切にしたらいいと思うよ。だって素晴らしいギターが弾けるんだから。」
シオンは付け加えて言った。
「私もお兄ちゃんのギター好きよ!お兄ちゃんのギターはなんか、癒されるの。マイナスイオンでも出てるじゃないかな。」
女の子も言った。
ブランカはマイナスイオンなんて言葉どこで知ったのかと少し気になったが、それよりなにより、みんなが自分の夢をこんなに応援してくれていることに感動していた。
「シオン…お前結構いいこと言えるんだな。みんなも、ありがとう!!俺、自分の夢に向かって絶対諦めないよ!誰が笑おうと。」
ブランカは力強く言った。その瞳には少しの迷いもなかった。
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