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「結構歩いてるけど、まだお友達見当たらないな。かなり先に進んだのか?どんなお友達なの?」
パースは話題を変えるために女の子に尋ねた。
「うーん、お友達はね、とっても強いのよ。この間空手大会で優勝してたの。前遊んだ時は、太い木の棒を片手で折ってたよ!」
パースは再びズッコケそうになった。どちらかというとお友達の方が怪物なんじゃないかと。それはきっとブランカも同じことを考えていたに違いない。
「へぇー、とっても強いお友達だね。そしたらきっとこのトンネルなんてすでに抜けてるかもしれないね。」
パースは気を遣ってとりあえず言っておいた。
「でも、お友達はお化けとか、暗いところとかとっても嫌いなのよ。前、お化け屋敷に行ったときは途中でしゃがみ込んじゃって、お化けに助けられて出てきたのよ。」
パースは今度こそ本気でコケてしまった。
「なんだよそれ、そんなに強いくせにお化けは怖いって。めちゃくちゃだな!なんでこのトンネル入ったんだよ!」
パースがそう言った瞬間、3人は後ろにいる何かの視線を感じた。
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