森の中のトンネルの怪物

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「そうなのか?!じゃあ俺たち同い年じゃねぇか!」  一気にブランカとパースとシオンは暗闇の中で仲良くなり、再びトンネルの中を進んでいくことになった。 「ところで、なんで暗いところが苦手なくせにトンネルに入ったんだ??」  ブランカは気になっていたことをシオンに問いかけた。シオンはもじもじしながら、 「それは、その…ちょっとかっこいいところを見せたいなぁなんて…。」  と言った。ブランカは呆れたように 「怖がりなくせに考えだけは一丁前だよ。」  と皮肉を込めて言った。 「もう歩き疲れたよう。お兄ちゃん、休憩しようよ。」  女の子が途中でぐずり出したので、少し休むことにした。と言っても、当たりは暗いし、みんなで手を繋ぎながら座ることにした。 「そうだ!!」  ブランカは急に思いついたように、立ち上がってギターを取り出した。 「俺のギターの演奏を聞いたら、気持ちも晴れやかになるさ!」  真っ暗闇の中でもブランカの指は正確に動いていた。体が覚えているのだ。ブランカの指から奏でられた軽快なリズムは、みんなの耳を癒した。 「お兄ちゃんすっごーい!」  女の子も感心したその時、またしてもあの恐怖がみんなを襲った。
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