1人が本棚に入れています
本棚に追加
配信名:チキン
配信名:チキン
「おっす!」
「おいっす!」
「かなきたよー!」
「こんばんわ」
「どしたん?」
「交換できたの?」
「きになる!」
「実は……。交換しようとしたら、他の男子と仲良さそうに話してるの見て逃げちゃったんですよね。」
「つら」
「きっつ」
「かなその女許せないかも笑」
「僕が遅かったのも悪いんですが……。」
「その子は普段1人でいる感じ??」
「そうですね、基本的には」
「ならまだいける!」
「それな、」
「かっこよくなったんだし」
「目があったりはするんですけどね、たまに」
「そーなん?」
「いけんじゃね?」
「頑張って!!」
「それな!ふぁいと!」
「ありがとう、みんな。」
「実はショックで軽く熱気味なので今日は終わりますね、またね!」
「そーなんか、」
「お大事に」
「おやすみ!」
「バイバーイ」
「さよなら!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やっぱり、気が楽になるな。」
昼間にあの光景を見た時、全てが無くなった気がした。
生きる意味を無くした。
自分でもびっくりだ、そこまで人に惚れ、一喜一憂するなんて。
大切な人、ペットが歳を取らなくなった時のように。
僕の全てにいつの間にかなっていた。
そんな気持ちにさらわれていた僕を、みんなは連れ戻してくれる。
なんて居心地のいい場所なんだ。
僕の居場所はもしかしたらここなのかもしれない。
暗闇に光る携帯の画面が僕のこれからの行き先、出口、道標となっているような気がした。
最初のコメントを投稿しよう!